矯正治療

歯列矯正とは

審美性と機能性を兼ね備えた矯正治療

歯列矯正(歯の矯正治療)とは、悪い歯並びや噛み合わせをきちんと噛み合うようにして、きれいな歯並びにする治療です。

理想的な歯並び

  • 歯並びに凹凸がなく、整っている
  • 上下の歯の中心が揃い、左右がバランスよく対称である
  • 上下の歯列がなめらかなアーチ状に並んでいる
  • 上の前歯が自然に下の前歯にかぶさっている
  • 横顔で見たとき、鼻と顎を結ぶラインに唇が調和している

歯並びや噛み合わせに乱れがある状態を「不正咬合」と呼びます。
矯正治療によって歯列を整えることで、見た目の美しさはもちろん、自然で魅力的な笑顔を手に入れることができます。

見た目だけでなく、しっかり噛めるお口を目指します

歯並びを整えることは、見た目を美しくするだけでなく、歯本来の「噛む・話す」といった機能をしっかり発揮させるためにも重要です。整った歯列は力のかかり方が均等になるため、噛み合わせのバランスが良くなり、将来的なトラブルの予防にもつながります。

また、デコボコした歯並びは歯ブラシが届きにくく、汚れが溜まりやすくなります。歯列を整えることで磨き残しが減り、むし歯や歯周病の予防にも効果的です。

機能性と清掃性を兼ね備えた美しい口元は、健康的な毎日を支える大きな要素となります。

歯列矯正のタイミング

歯並びを治したいと思ったときがタイミング

矯正歯科

気になる歯並び成人になってから歯列矯正を始めるケースがもっとも多いです。 幼い頃から歯並びや口元にコンプレックスを抱きながらも、様々な理由で治療に踏み込めなかったというお話をお伺いします。 当院では、20~30代を中心に矯正治療のご相談が多くなっており、ついで加齢による噛み合わせが気になり始める40代〜50代の患者様が多くなっています。 矯正治療は大人になってからでも、決して遅くはありません。 治療に関心を持ち、歯並びを治したいと思ったときが開始時期です。

むし歯・歯周病の予防として

大人になるとむし歯よりも歯周病が増えていきます。
歯並びがよくて唾液の循環が良いと、お口の中の清掃性が良くなります。
歯並びが悪いと唾液が停滞しますので、歯並びが良い方と比べると、むし歯や歯周疾患のリスクが高まります。
大人の矯正による歯並び改善は、見た目はもちろん、歯周病の最大の予防策となります。
将来的にクラウンやブリッジを必要とすることになっても歯がキレイに整っていれば、他の歯へのダメージも最小限で済みます。

全身機能に影響する噛み合わせ

上下の歯がキッチリ噛み合わないと食べ物をよく噛めないため、胃や腸に大きな負担を与えます。また、歯列の乱れ(不正咬合)は、発音や顎やお顔の成長に悪い影響を及ぼすだけでなく顎の関節や筋肉にも影響を与えるとともに、肩こり・頭痛、姿勢が悪くなる要因にも繋がります。
近年では、しっかりと噛めることで脳への血流が良くなり記憶力が向上することや、瞬発力が高まることも分かってきました。
矯正治療は歯並びを整えて噛む機能を回復することで、むし歯や歯肉炎・歯周病の防止だけでなく、身体の不調を未然に防ぐことができるのです。

矯正治療の流れ

01

カウンセリング・検査

まずは、事前のカウンセリングと検査を実施します。
当院では、インフォームドコンセントを大切にしており、患者様の不安や疑問点をしっかりと解消してから治療をスタートします。
初診時は時間に余裕をもって診療させていただきます。
分からないことがありましたら、お気軽にご相談ください。

カウンセリング・検査

02

精密検査と診断・治療計画の説明

レントゲン検査を行い、歯型・お顔やお口の中の写真を撮っていきます。診断を重ねることで、より的確な治療計画を立てられるように準備していきます。
検査結果をもとに、患者様にあった矯正治療計画や治療費などについて詳しい説明をします。
治療方法や装置のメリットやデメリット、治療期間や費用の違いなどについて解説させていただきます。
ご自身で確認し、納得した治療方法を選択しましょう。

精密検査と診断・治療計画の説明

03

矯正治療を開始

矯正治療内容にご理解をいただきましたら、矯正治療を開始します。
装置を装着するタイミングや治療の進め方は、患者様の口腔内の状態によって異なります。
矯正装置が取れた後は、何もしないと少しずつ動いて後戻りしてしまいます。
動かした歯を支える骨や歯周組織が安定するまでは、保定装置(リテーナー)を装着します。

矯正治療を開始

04

メンテナンス

歯列矯正は、治療が完了したら終了ではありません。
歯のクリーニング(歯磨きやPMTC:プロフェッショナルクリーニング)経過観察
以上のように、歯を清潔に保つためのメンテナンスを実施していきます。
通院頻度の目安をお伝えしますので、無理のない範囲でお越しください。

メンテナンス

メリット
歯並びや噛み合わせが整い、見た目の美しさと機能性が向上する。むし歯や歯周病のリスクが軽減される。
デメリット(リスク・副作用)
治療期間が長く、装置による違和感や痛みが生じることがある。歯の移動により一時的に歯根吸収や歯肉退縮が起こることがある。
治療期間
1年半〜3年程度
治療回数
1〜2ヶ月に1回の通院が必要(全体で15〜30回程度)
費用(税込)
¥770,000~¥1,100,000

お子様の歯並び矯正

小児矯正のタイミング

お子様の矯正ではタイミングが最も大切と言われています。
一般的には、7歳〜9歳(永久歯の前歯と奥歯が生えてくる時期)でのご来院をおすすめします。

 

理想をいえば、
成長上にアンバランスが出始めたころと言えます。
歯や顎、そして心の成長はお子様一人ひとり違っています。

  • 早い時期から矯正をはじめた方が良いケース
  • 成長を待ってからはじめた方が良いケース

お子様の成長に合わせて、矯正のタイミングを見計らいます。

骨格の不調和を見逃さないように

骨格の不調和をそのままにしておかないことがとても重要です。
放置してしまうと、5年後、10年後にその不調和がさらに大きくなり、
矯正治療が困難になるケースも御座います。
もし、お子様の歯並びで気になることがあれば
なるべく早めに当院へご相談ください。

当院の小児矯正のメリット

小児矯正のメリットには次のようなことが挙げられます。

お口本来の機能を取り戻す

指しゃぶり、舌癖、口を開けている、など
悪い癖を早めに改善することで、お口本来の機能を取り戻すことができます。
発音や食べ方、飲み方に悪影響がでないように
早めにお口本来の機能を取り戻してあげることが大切です。

顎の成長バランスが整えられる

小児矯正

歯並びをきれいにすることで、 顎や顔の成長バランスを整えることができます。 気になる歯並びをそのままにしておくことで、 顎関節症を引き起こしたり、 外科的な手術が必要なケースが出てくることも少なくありません。 小児矯正によって、 顔つきや顎の成長のコントロールができるのは、成長期のお子様だけなのです。 まずはお子様の口腔環境は、親御さんのお悩み・ご要望をお伺いして上で、治療計画を立てて参ります。 お気軽にご相談ください。

メリット
成長を利用した矯正が可能で、将来の抜歯や外科的処置のリスクを軽減できる。歯並びや噛み合わせを早期に整えることで、口腔内の健康維持につながる。
デメリット(リスク・副作用)
成長による変化で追加治療が必要になる場合がある。装置の管理が難しく、むし歯や歯肉炎のリスクが高まることがある。
治療期間
1年〜2年程度
治療回数
月1回の通院が必要(全体で12〜24回程度)
費用(税込)
¥330,000~¥550,000